赤ちゃんの包茎は普通?ママ・パパが子供のためにやっておくべき3つのこと

赤ちゃんの包茎は普通?ママ・パパが子供のためにやっておくべき3つのこと

赤ちゃんがいるママ・パパから、包茎について相談をうけることがあります。

保健所の検診の際に包茎と診断され、心配になっている方も多いです。

ママはもちろん、パパも「子供のころ、おちんちんをどうケアされていたか」分からないうえに、包茎の正誤まじった情報が入り混じり、どうしたらいいのか分からないのです。

具体的なお悩みとしては

  • 赤ちゃんの包茎は普通なの?
  • 赤ちゃんの包茎は治療すべきなのか?
  • 赤ちゃんの包茎は日ごろ、どうやってケアしたらいいのか

などが挙げられます。

今回は、これらの疑問にすべてお答えします。

実は、赤ちゃんに対する包茎治療の考え方は時代とともに大きく変化しています。

以前は、赤ちゃんの包皮(おちんちんの皮)は、多少無理してでも早くむいた方がいいという見解が多くありました。

赤ちゃんに早期の包茎手術を勧めるクリニックもみられました。

しかし今の医学では、赤ちゃんの包茎も薬で治せる時代なのです。

今回の記事では、赤ちゃんの包茎のタイプから、ママ・パパに知っておいてほしい日常のケア、昔と今の包茎治療の違いをイラストとともにわかりやすく解説します。

赤ちゃんのおちんちんを正しくケアするためにも、ぜひ最後まで見てください。

赤ちゃんの包茎は正常な状態

まずお伝えしておきたいのは「赤ちゃんの包茎はいたって正常な状態」ということです。

同じ男性のパパであっても、このことを知らない方も大勢います。

自分が生まれたときのペニスがどんな状態だったか、自分の親と会話する機会がないからです。

誰しもが生まれたときは包茎です。

赤ちゃんが包茎だからといって、何もおかしな状態ではないので安心してください。

赤ちゃんの包茎にも、いくつかの種類があります。次の章でくわしくお話ししましょう。

赤ちゃんの包茎は2種類

赤ちゃんの包茎には、大きく分けて以下の2種類があります。

  • 真性包茎
  • 仮性包茎

赤ちゃんの真性包茎

真性包茎は、包皮をむいて亀頭を露出させることができない状態です。

赤ちゃんの真性包茎

上記の図のように、

  • 引っ張っても包皮を下げることができない
  • 包皮の口(包皮輪といいます)が小さくて亀頭が出せない
  • 包皮が長い・狭いせいでとっくり型になっている

というような状態です。

しかし上記の通り、赤ちゃんの頃においては真性包茎も正常な状態です。

成長とともにペニスが大きくなるため、薬で包皮をやわらかくすることで次第に真性包茎が改善されることが多いのです。

これが思春期以降も常に皮をかぶったままの場合、それ以上のペニスの成長が見込めないため手術が必要になります。

赤ちゃんの仮性包茎

仮性包茎は、手で包皮をひっぱることでわずかでも亀頭が露出する包茎のことです。

赤ちゃんの多くはこの仮性包茎にあたります。

赤ちゃんの仮性包茎

亀頭の一部だけが出る場合もあれば、包皮口から亀頭がのぞくだけの場合もあります。

このどちらも仮性包茎です。

亀頭と包皮が癒着していて、途中までしかむくことができないのは医学用語では「生理的包茎」といいます。

この生理的包茎の癒着は、無理にはがすのは禁物です。大半が思春期に入るころには改善されますので、安心してください。

絶対に無理に皮をむいてはいけない

最初にお話ししたとおり、赤ちゃん(乳幼児)の包茎はいたって普通の状態です。

真性包茎であっても、ペニスが小さい乳幼児期では普通のことなのです。

絶対に、無理に皮をむいてはいけません

これが十数年前であれば、多少無理にでも包皮をむいた方がいい、という意見が見られました。

しかし、今の見解では決して無理をさせるべきではありません。

赤ちゃんの包皮口はまだ小さいうえに、多くは亀頭と包皮が癒着しています。

女性にはピンとこないかもしれませんが、癒着を無理にはがそうとするとかなりの痛み・出血があります

痛みだけならまだしも、無理に包皮をむこうとすると亀頭にひっかかり血流不全を起こしてしまうことがあります。

亀頭に包皮がひっかかって腫れた状態=カントン包茎

この、亀頭に包皮がひっかかり、腫れを起こした状態を「カントン包茎」といいます。

放置すると最悪の場合、ペニスが腐ってしまうため救急対応が必要です。

赤ちゃんのカントン包茎の症状

この後ご説明する方法を守って赤ちゃんのペニスをケアすれば、自然と包茎も改善されていきますよ。

赤ちゃんの包茎は薬(軟膏)で治療できる

手で下げても亀頭が露出しない包茎は、昔では手術するしかないと考えられていました。

大人になっても、このときの包茎手術の痛みを覚えている男性もいます。

しかし赤ちゃんの包茎は、いまでは薬で治療できる時代です。

ステロイド(副腎皮質ホルモン)軟膏をごく少量包皮の先端につけることで、包皮がやわらかくなり、亀頭が露出するようになります。

ステロイドという言葉を聞いて、副作用が不安になるママ・パパもいるかもしれませんが、自身の経験からいってもまったく問題ありません。

皮膚科医の友人ともよく話をするのですが、皮膚疾患(たとえば白斑)などで皮膚の広い部分に長期間にわたって使用する場合は副作用を心配するべきです。

しかし包皮の先端というごく小さい部位に限っては、用法用量を守っている限り副作用の心配はないといえます。

包皮口が小さすぎる・包皮が長いとっくり型でも薬で完治した事例が多い

「ここからおちんちんが出るようになるとは思わなかった!」とはあるママの言葉です。

明らかな真性包茎の赤ちゃんでも、薬を使えば数か月~半年ほどで亀頭が露出するようになります。

包皮口が小さすぎる赤ちゃんの事例

赤ちゃんの中には、包皮口はどこにあるのだろう?とよくよく観察しなければわからないような子もいます。

そういった赤ちゃんは、排尿するときに包皮内におしっこがたまり、糸のようなおしっこをします。

これは、おしっこをする際に膀胱に負担がかかることを意味します。

ホースの口を握ることで、水が勢いよく飛び出すことをイメージしてください。

このまま放置すると膀胱に障害が残ることも考えられますので、早めに泌尿器科を受診しましょう。

このレベルの包茎でも、薬を数か月使えば改善する時代になっています。

薬での治療についての3つの注意点

こういった便利な軟膏薬ですが、ママ・パパに知っていてほしい3つの注意点があります。

薬をつけても効果がない場所:亀頭や癒着した部分

薬が有効なのは、包皮口の先端のみです。

包皮をやわらかくして、亀頭が出やすくする薬だからです。

ときどき、包皮と亀頭が癒着している部分につけたり、亀頭に直接つけたりする方がいますが、これは効果がありません

亀頭が露出するようになってもしばらく続けよう

亀頭が露出するようになると、すぐ薬をやめてしまう方がいますがこれはNGです。

せっかく包皮がやわらかくなっても、薬をやめてしまうともとに戻ってしまうことが多いのです。

これでは再びおちんちんが皮をかぶるようになってしまうため、大きくなってから困ります。

亀頭が露出するようになっても、しばらくは週に1・2回の薬を続けてください

赤ちゃんに包茎手術を勧めるクリニックには注意

ここまでお話しした通り、赤ちゃんに包茎手術は不要だというのが筆者の見解です。

今の時代、赤ちゃんに対して強く包茎手術を勧めるクリニックはやめておいた方が良いでしょう。

また「恥ずかしがらずに、赤ちゃんのときに包茎手術を受けさせましょう!」と謳う情報サイトもあったりして、とんでもないことです。

包茎に対して手術が必要になるのは「思春期以降も包茎の場合」そして真性包茎・カントン包茎の場合に限ります。

しかも、包茎手術には麻酔(全身麻酔)が必要になります。

赤ちゃんの頃に真性包茎だからといって、麻酔のリスクも考えずに手術を勧めるのは信頼に足る医師ではないと思います。

赤ちゃんの包茎のケア:知っておくべき3つのステップ

赤ちゃんの包茎のケア
痛みを伴う包茎手術や包皮口を器具で広げることもなく、薬で包茎が改善されるようになったのは素晴らしいことです。

赤ちゃんの包茎に対して、ママ・パパが知っておくべきなのは下記の3つです。

  • お風呂で皮をむける範囲でキレイにしてあげる
  • 少しずつ包皮がむけるように慣らしていく
  • 真性包茎の場合は、包皮の先端に薬をつける

赤ちゃんのおちんちんを清潔に保ってあげるのは親の役割。

ぜひ正しいケアを知って、デリケートに扱ってくださいね。

(1)お風呂で皮をむける範囲でキレイにしてあげる

おちんちんを清潔に保つため、お風呂では皮を下げて洗ってあげましょう。

包皮がむけない場合は、できる範囲まで亀頭を出して洗い流します。

赤ちゃん包茎のお風呂での洗い方

洗い流すといっても、タオルで擦ったり、石鹸を使わないように注意しましょう。

  • シャワーでお湯をかけてあげる
  • 恥垢がたまっている場合は、濡らしたガーゼでそっとふき取る

この2つで充分なのです。

赤ちゃんがこの習慣に慣れてきたら、自分でできるように教えていきましょう。

(2)少しずつ亀頭が出るように慣らしていく

少しずつ亀頭が露出するように、包皮を下げる運動をしていきましょう。

ポイントは

  • 亀頭部分を持って包皮をめくろうとしないこと
  • 包皮は「むく」のではなく「下げる」ようにする

ことです。

くれぐれもやりすぎは禁物です。

人差し指と親指でおちんちんをそっと持ち、包皮をゆっくり下に引っ張ります。

そのまま手をおちんちんから離さないように、そのまま包皮を上に上げます。

赤ちゃんの包茎に有効なおちんちんの体操

この一連の運動を2~3回行います。

(3)真性包茎の場合は包皮の先端に軟膏をつける

亀頭がまったく出てこない真性包茎の赤ちゃんは、上記お話しした軟膏の出番です。

泌尿器科で処方される軟膏を包皮の先端にピンポイントでつけましょう。

(2)のステップの前に行うと効果的です。

さいごに

今回の記事では、赤ちゃんの包茎をママ・パパが正しくケアするための情報をすべてお伝えしました。

おちんちんの包皮は、大事なペニスを保護する役割もあるのです。

赤ちゃんの頃から無理に皮をむこうとせず、薬での治療と、毎日のやさしいケアを重視してくださいね。

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